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花ものがたり

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四季の花ものがたり

スイレン

神秘的な雰囲気をもつスイレン。
初夏の声を聞く頃美しい花を咲かせ、すがすがしさを運んでくれます。東洋のイメージが強いスイレンですが、実は日本に古来からあるスイレンは、和名で「未草」(ひつじぐさ)と呼ばれる1種類だけ。世界各地には温帯性・熱帯性と合わせて40種類ほどがあります。

外国種のスイレンは、日本には明治・大正時代に海を越えてやってきましたが、現在よく見られる温帯性(耐寒性)スイレンは、1880年頃、フランスの園芸家ラトゥール・マーリヤックによって品種改良された園芸種です。温帯性スイレンは花も小ぶりで、水面に浮かぶように開花しますが、一方、熱帯性スイレンの多くは、大きくカラフルな色の花で、水面から飛び出た茎が特徴です。

和名「ひつじぐさ」の由来は、未(ひつじ)の刻、つまり午後2時頃に開花するためですが、実際には明るくなると開き、暗くなると閉じてしまいます。また「睡蓮」という漢名も、蓮(ハス)に似た花が夕方閉じる様子から、「睡(ねむる)蓮の花」となったのです。

ところ変わってエジプトでは、生命の河ナイルの水辺に白と青のスイレンが咲き競い、古来より「聖なる花」として尊ばれてきました。白のスイレンは「ナイルの花嫁」とも呼ばれ、青のスイレンは、髪飾りなどのアクセサリーとして愛用されました。

また、再生と豊作の象徴として、太陽神ホルスに捧げられ、夕刻に閉じた花が、翌朝水面に顔を出し咲くことから、復活の象徴ともされ、新しい生命の誕生・再生のシンボルとなりました。そんな意味から、時にはミイラの上に乗せたりもしたのだとか。事実、遺跡の石室の壁画にはスイレンがたくさん登場し、 現在はエジプトの国花にもなっています。

スイレンの学名「ニンファエア Nymphaea」は、ラテン語で「妖精」(ニンフ)を意味する言葉。英雄ヘラクレスに捨てられ、惨めさに耐えきれず、ナイル河に身投げした美しいニンフがスイレンに変えられた、という古いギリシア神話もあります。

さて、そんなスイレンに心酔してやまなかった方、といえば、印象派の画家、クロード・モネ。スイレンを描くために「花の庭」と「池の庭」と呼ばれる庭をつくり、なんと28年間もスイレンを描き続けたそう。

花言葉は、「正直」「純粋なこころ」など。