あなたの元気を未来につなぐ WAKUNAGA

わくわく健康情報館

今月の健康情報 バックナンバー

『健康リスク』を考える
by Takeshi Yamasaki, DVM, PhD(湧永製薬 学術部) DrK_2.jpg

 『健康で長生き』は皆さんの夢ではないかと思います。

 ご家族に誰か重い病気の方がいたり、寝たきりになってしまったり、亡くなったりするのを看取るのは本当に辛いものです。できる限り病気になりたくない。まだまだやりたいことがあるのに、道半ばで楽しい人生に別れを告げるのも悲しいことでしょう。

 その意味でも自分自身の健康、家族の健康を維持していくには、まずどのような『健康リスク』が皆さんのまわりに存在するのか、それらを予防していく対策は何なのか。それを把握することが重要と言えるのではないでしょうか?

 そのうえで充実した素晴らしい人生を送ることができたら最高ですね。


 健康リスクの統計データについて、わかりやすく著している書籍がありましたので、『リスクのモノサシ』(中谷内一也著、日本放送出版協会刊)からの数字をご紹介しましょう。

 この本の中で中谷内氏は、われわれの生活の中での死亡にいたるリスクの度合いを客観的に表現するため、生活者がわかりやすいほかのリスクと比較する手法を試みています。中谷内氏が標準化された「リスク比較セット」案(2004年)からデータを抜粋してみました(右表参照)。



 確かにリスクの度合いが非常にわかりやすく表現されていますね。もちろん状況によってこのリスクのモノサシは少しずつ変動していくでしょうが、現時点では牛肉や鶏肉を食べることを恐れるよりも、栄養バランス・運動・禁煙・こころの健康など、生活習慣の改善を優先するほうが長生きできそうな気がしませんか?

 それでも「飛行機に乗らなければ、死亡するリスクはゼロなので乗りたくない!」と考えてしまうことはありませんか?そういった絶対的なリスク回避心理を『ゼロリスク症候群』と呼ぶことがあります。

 「白か黒か」、「all or none」でリスクに対処するほうが、ほかに選択枝がある場合は確かに楽です。たとえば、飛行機に乗るのはリスクがあるが、新幹線でも目的地にいけるのでそちらを選択・・・という考え方ですね。ただ実際は、リスクが灰色であって白黒では決められないことがほとんどですので、リスクの度合いを評価して判断するほうが、合理的な選択と言えるように思います。


 たとえばある薬を服用する際に、医師や薬剤師からその薬に関する副作用のリスクを説明されたとしても、病気を治さないことのリスクを考えると、最終的に薬の服用を選択する心理はおわかりいただけるのではないでしょうか?こういったリスクのトレードオフに関する認知研究についても『リスクのモノサシ』には詳しく解説されています。

 サイエンスはものを数字でみることです。皆様の有意義で健康的な人生をおびやかすかどうかのリスクは"All or None"では決まりません。そこの判断で、「不注意」と「鈍感力」の違いが出てしまうと考えられます。
pharmacist_1.jpg


 有意義な素晴らしい人生をおくるなかで、それを脅かす『健康リスク』をできるだけ小さくするには、どんなライフスタイルがよいのか?政府が2000年より推進している「健康日本21」では、以下の9分野での生活習慣病予防に向けた取り組みをあげています:1)栄養・食生活、2)身体活動・運動、3)休養・こころの健康づくり、4)たばこ、5)アルコール、6)歯の健康、7)糖尿病、8)循環器病、9)がん。


『わくわく健康情報館』では、皆様に有意義で健康的な人生を送っていただくために、健康リスクをできるだけ少なくできるライフスタイルを提案しておりますので、是非ご活用ください。

毎日の健康管理について、直接お近くのクスリ屋さんに健康相談してみませんか?
⇒ 湧永製薬は「日専同」を応援しています!