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寒くなるとトイレが近くなる!?
by Yoichi Itakura, Ph.D.(湧永製薬 学術部)


寒い日にトイレが近いのはなぜでしょう?そんなこまった症状から逃れる方法を考えてみましょう。


◆◇寒くなるとトイレが近くなる?
どうして寒くなると、トイレに行く回数が増える(頻尿)のでしょう?気温の変化に合わせた体の自然な反応と言えますが、原因はいくつか考えられています。

1)暑いときに比べると汗や水蒸気となって体から出て行く水分が減り、体の水分が多くなり過ぎるから。

2)手足など体の末端の血管が縮むので、体の中心の血液量が増えて、それを減らそうとするから。

3)寒さが刺激となって、おしっこを出そうとする交感神経のはたらきが強くなるから。

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◆◇寒くなるとトイレが近くなるのはどんな人?
誰でも寒くなるとおしっこの回数は増えがちですが、特に回数が多い人はどんな人でしょうか?

●冷えが強い
●運動不足
●妊娠中
●強いストレスを感じている
●コーヒー、紅茶、お茶などカフェイン入り飲料やビールなどお酒をたくさん飲む
●降圧剤など、利尿作用の強い医薬品を服用している
●更年期障害がある
●前立腺が肥大している
●膀胱炎や尿道炎など細菌感染症にかかっている
●糖尿病と診断されている
●尿道結石がある
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◆◇体の水分調整
体の水分は、飲んだりして体に入る量と尿や汗となって体から出て行く量が、下の式のようにバランスが取れています。気温が下がると水蒸気や汗の量が減って、尿量が増えるとされています。カッコ内の数字は、体重60kgの健康な人の場合の大体の量です。

a+b=c+d+e+f


a)飲料や食物として口から入れた水分(2000mL)
b)各栄養素が代謝されたときに発生する代謝水(300mL)
c)体表や呼気の水蒸気(900mL)
d)尿(1300mL)
e)便(100mL)
f)異常排泄(汗、下痢、嘔吐、など)


◆◇おしっこの作られ方
血液が腎臓に入ると、まず糸玉状の毛細血管の塊である糸球体でろ過されて「原尿」となって、尿細管に入ります。この原尿の量は1日に150リットルにもなります。尿細管では原尿から99%の水分とともに体に必要なものを再吸収して、1%だけが尿として尿管から膀胱に送られます。膀胱は約500mLの容量があり、150mL〜300mLの尿が溜まると、尿意を感じて排泄されるのです。



◆◇膀胱の話
ラグビーやサッカーは昔、豚の膀胱を膨らませた物をボールとして用いていたということです。また、動物の膀胱や胃は耐水性を持たせやすく、もともと袋としての形状を持っていることから、古来より水筒として利用されてきました。
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◆◇寒いときの頻尿を予防・解消するための日常生活のポイントは?
*体を冷やさない*
寝るときに靴下を履く、肩当てをするなど衣類を工夫して、体を冷やさないようにしましょう。


*水分を摂りすぎない*
適度な水分を摂りましょう。コーヒーなどカフェインを含む飲料も控えましょう。


*病気を治す*
尿量が増える基礎疾患を治療しましょう。過度なダイエットも避けましょう。ストレスを溜めずに、ぐっすり睡眠をとりましょう。


*体の中から温める*  
少し大またのウォーキングなど、筋肉がしっかり動く適度な運動をしましょう。体を温める素材を使った温かい食事をしましょう。ゆったりとした入浴も心がけましょう。


*尿道括約筋を鍛える*
肛門絞め運動で、尿道の周りの筋肉を鍛えましょう。また、「トイレに行きたいな」と思っても十分ほど我慢して膀胱の蓄尿量を増やしましょう。



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