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わくわく健康情報館

今月の健康情報 バックナンバー

心筋梗塞や脳血管疾患の予防のために、脈圧を知ろう!
by Masashi Umeki, M.S.(Pharmacy)(湧永製薬 学術部)


心臓や血管の状態を知るためにどのような数値を参考にしていますか?現在、様々な検査方法が知られている中で、病院、薬局、あるいは自宅でも測定できる指標として“血圧”があります。しかしながら血管の柔軟性を知るためには、“上の血圧”、“下の血圧”の値だけでなく、その差=脈圧も重要なことが分かってきました。


【脈圧とは?】 → “上の血圧”と“下の血圧”の差のことです。

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※例えば、上の血圧150、下の血圧90の方であれば、150 - 90で脈圧は60となります。


血圧は、上の血圧(収縮期血圧)が140 mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が90 mmHgを超えると“高血圧”と診断されます。また現在では、上の血圧 130 mmHg / 下の血圧 85 mmHgという値がメタボリックシンドロームの診断基準の1つとなっています。
この上下の血圧は年齢を重ねるごとに上昇していきますが、下の血圧は一定の年齢を越えると徐々に下がり始める傾向にあります(下図)。

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参考:きょうの健康2006.9


そのため、上の血圧から下の血圧を引いた値である脈圧は徐々に増加していきます。では、なぜ脈圧は徐々に増加していくのでしょうか?

その理由は・・・血管の柔軟性が低下することと関係があります。


【脈圧が大きくなる?】 → 血管が“硬く”なってきている、というアラームです。

下図に示すように測定される血圧の値は、心臓から出ていく“前進波”と末梢で反射して戻ってくる“反射波”の合計値になります。柔らかい地面と硬い地面にボールを落とすと硬い地面の方が勢い良く返ってくるように、血管の場合も硬くなってくると“反射波”が速く戻ってきます。この速く戻ってきた“反射波”と“前進波”を合計すると、血管の硬化が進んでいない方に比べ、上の血圧は上昇し、下の血圧は低下します。

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参考:病気がみえる循環器/MedicMedia、きょうの健康2006.9


このような理由により、血管が硬くなると脈圧の値が大きくなります。脈圧の値が大きくなってきたら、血管が硬くなってきているというアラームなのです。


私の脈圧は大丈夫?  
脈圧の数値については、様々な報告がありますが、正常血圧の方では40〜50前後の値を示すと言われています。ある調査では、脈圧65以上の方で心筋梗塞や脳血管疾患の危険性が高くなるという報告もあります。

血圧のように、○○以上であれば高血圧という明確な基準はありませんが、脈圧が徐々に高くなるということは、血管が硬くなってきているという1つの目安です。その変化に気付くことで、背後に潜む大きな病気まで進行させないために、脈圧の値を維持・改善できるよう血管元気を目指しましょう!!


【脈圧を増加させないためには?】 → 予防を考えた生活習慣が大切です。

特に、冬場は循環器疾患が多く発症する時期でもありますので、脈圧の値を参考に高血圧や動脈硬化などの予防を考えた生活習慣を心掛けましょう。

・食事のバランス

1日3食で、夕食は少なめに
油を使った料理は控えめに
食塩は1日6g未満を目標に
・適度な運動

日頃から体を動かす習慣を
・十分な睡眠と休養

・禁煙、アルコール制限

参考:厚生労働省ホームページ



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