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今月の健康情報 バックナンバー

メニエール病や起立性低血圧など、めまいの予防のためにできることは?
by Chiemi Suzuki (湧永製薬 学術部)


春は、冬の終わりから「木の芽時」と呼ばれる時季であり、植物は芽吹き、冬眠していた動物は目覚め、活動を始めます。人間にも同じ季節変化が見られます。冬から春仕様に体が移行するとき、起きやすい不調の1つとして「めまい」が挙げられます。今回は「めまい」について紐解いていきましょう。

◆“めまい”とは?

“めまい”とは、実際には動いていないのに、自分や周囲が動いているように感じる、異常な感覚を指します。めまいが起こるのは、体のバランスを保つ機能が崩れるためです。下図のように体のバランスを保つために必要な情報が、脳に送られ、脳がそれを整理統合して、体の各部位に指令を出しています。また、自律神経も脳からの情報をもとに血圧や血液循環のコントロールをすることで、これらの機能維持に役立っています。ところが、体のバランスを保つための情報のネットワークがどこかで支障を来たすと、体のバランスを保てなくなって、めまいを起こしてしまいます。

<めまいが起こる仕組み>

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参考:きょうの健康 2011年7月号


◆“めまい”の原因は?

めまいの原因には、次のようなものがあります。

脳の異常 :脳出血、脳梗塞など

自律神経の異常 :起立性低血圧など

耳の異常 :メニエール病、突発性難聴など

精神的なストレス

生活習慣病による動脈硬化 :糖尿病、メタボリックシンドロームなど

“めまい”といっても様々な原因があります。精神的なストレスや、糖尿病などの生活習慣病によっても症状が現れる場合があるので、注意が必要です。 memai2.bmp


60歳以上にも増えているメニエール病
メニエール病とは、もともと30〜50歳代の人に多い病気でした。しかし、最近では、60〜70歳代の人にも増えており、より幅広い年代にみられるようになりました。具体的な症状として、自分や周囲がぐるぐる回るような回転性の強いめまいを繰り返し、耳鳴りと難聴にも悩まされます。
原因として内耳の中の内リンパ液が急に増えて起こる“内リンパ水腫”が考えられていますが、その誘因として、ストレスと疲労が深く関わっている事が示唆されています。日頃からストレスを自覚して、対策をとることにより発症初期でメニエール病を治療することが大切です。 memai3.bmp

◆めまいの予防

めまいは、ストレスの解消、生活習慣の改善や日々の健康増進で予防できるものがあります。日常生活の中で試してみましょう。

★ストレスをためない!

?過労を防ぐ :疲れを感じたら無理せずに休息をとることが大切です。意識して体を休めるようにしましょう。

?ストレスを軽減する :趣味やショッピングなど、気分転換できる機会を可能な限り多くつくるようにしましょう。

?生活リズムを整える :食事や就寝時間を規則正しくし、活動と休息のリズムをつくるように心がけ、ストレスがたまりにくい体づくりを心がけましょう。

?有酸素運動を行う :1日30分以上、週2回以上を目安に有酸素運動を行いましょう。
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★血行を改善する!

特にメニエール病の方は、血液の循環が悪いと内耳機能が低下し、めまいを起こしやすくなります。

?半身浴 :ぬるめのお湯で半身浴をすることは、効果的です。熱いお湯やサウナなどは、めまいを起こす危険性があるので注意しましょう。
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?適度な飲酒と禁煙 :飲酒をする場合は、1日にビール中瓶1本、日本酒1合程度の量であれば、血行を改善させます。喫煙は血行を悪くするので、喫煙者はタバコを控えましょう。糖尿病、動脈硬化、血管障害なども血液の循環が悪くなり症状が悪化します。血管の健康にも気を配りましょう。


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