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高齢者では死に至ることもある肺炎。風邪だと思って見過ごさないで!
by Naoyuki Takasugi ,Ph.D.(湧永製薬 学術部)


 肺炎の症状は風邪の症状と類似しています。そのため、痰を伴う咳が続いたり、息苦しさ・胸の痛みなどが続いたとしても、風邪だと思って軽く考えて放置すると、肺炎が悪化し重症化してしまう事があります。肺炎は風邪をこじらせて発症するイメージがありますが、それは間違いで、風邪によって体力や免疫力が低下して、バリア機能がうまく働かなくなることで、細菌やウイルスが肺に入り込んで発症します。


 肺炎の多くは、細菌やウイルスなどによって発症します。高熱が長く続き、咳・痰を伴い、呼吸困難や胸痛などの全身症状が現れます。高齢者や小児が罹りやすい病気です。肺炎は肺気道系の末端で炎症を起こしている状態です。肺の炎症による障害が主に肺胞で起こっている場合は、肺胞性肺炎症と言われます。抗生物質が発見されるまでは、肺炎は死因の第一位や第二位を占める時代がありましたが、ペニシリンなどの抗生物質が発見されて以降は、死亡率が減少しました。しかし、現代の超高齢社会において、高齢者の肺炎による死亡者数は増加の一途をたどっています。


★現在、日本人の死因の第三位は肺炎です


 明治から昭和にかけて死因の第一位は肺炎でしたが、戦後、抗生物質の開発が進み、死亡率は急激に低下した時期がありました。しかし、超高齢社会となった現在では、肺炎は悪性新生物、心疾患に次いで死因の第三位となっています。


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★肺炎で最も多い病原菌は肺炎球菌(28%)です


 細菌やウイルスに感染すると炎症によって1〜2日で肺の毛細血管が拡張して、水分が肺胞に溜って肺水腫が起こります。溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌では、肺胞の破壊が顕著に確認されます。緑膿菌肺炎は、院内感染を引き起こしやすいことで、注目されています。


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★厚生労働省人口動態統計によると、肺炎で亡くなる人の約95%は65歳以上です


 肺炎の原因となる細菌やウイルスは、普段でも人の体や日常の生活環境のなかに存在しています。 慢性的な疲れやストレス、加齢などによる免疫力の低下や、持病などによって体の抵抗力が落ちた時に肺炎の原因菌に感染しやすくなります。特に、シニアが最も罹りやすいのは肺炎球菌です。感染による肺炎が重症化すると、死に至ることもあります。


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【肺炎予防のために!】

    ◆  日頃の疲れは、蓄積させない!
    ◆  気分転換をはかり、ストレス発散を心掛ける!
    ◆  規則正しい生活をする!
    ◆  禁煙をする!
    ◆  よく噛んで、ゆっくり食べ、誤嚥を防ぐ!
    ◆  もともと持っている病気を治療する!
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