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花粉症はどうして起きるの?

 大気中を飛散している花粉が、鼻や目の粘膜にくっつくと、花粉に含まれるたんぱく質が飛び出すことがあります。このたんぱく質をウイルスや細菌と勘違いして、体の免疫機能が働き、くしゃみや鼻水などで、花粉を体の外に追い出そうとします。これが花粉症です。
  花粉は無害なので、本来こうしたアレルギー反応は起きないはずですが、免疫機能が過敏に反応してしまったために、引き起こされるのです。

 
花粉症を引き起こすのはスギ花粉だけではない

 アレルギー反応を引き起こす原因物質をアレルゲンといいます。花粉症を引き起こすアレルゲンでは、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサがよく知られています。スギやヒノキよりシラカバの木が多い地域ではシラカバの花粉がアレルゲンになることも。9〜11月に飛散するヨモギの花粉が原因になることもあります。

 
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の4大症状

 花粉症の特徴とされる4大症状のほかに、鼻の粘膜のかゆみもあります。目の異物感や流涙、目やにが出ることも。のどのイガイガ感やかゆみ、耳のかゆみを訴えることもあります。顔などの露出した皮膚に花粉が付着して、ぴりぴりしたかゆみやしっしんなどの症状に悩まされる人もいます。

風邪と勘違いすることも多い

 くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、風邪の症状とも重なるため、風邪と思い込む人も多いようです。風邪薬をのんでも、花粉症の症状は軽減しません。下のような症状の違いに気をつけて、花粉症が疑われたら早めに耳鼻科で受診をしましょう。

どんな検査と治療を行うの?

 花粉症の診察では、気になる症状や生活習慣などの問診のあとで、鼻の中を観察し、鼻の粘膜の様子や鼻水の状態をチェックします。また、鼻水の成分の検査 を行って、アレルギー反応による鼻水かどうかを調べ、血液検査や皮膚テストで、何のアレルゲンに反応しているかを調べます。
こうした検査で花粉症とわかれば、症状とアレルギー反応を抑える内服薬と、場合によっては点鼻薬や点眼薬を併用して、症状を軽減する治療を行います。

花粉症は治るの?

 花粉症は、放っておくといつか治るというものではありません。症状が重くなると、鼻の粘膜が腫れ上がってつまり、呼吸しにくくなることも。そのために、夜よく眠れないという人もいます。
「睡眠時無呼吸症候群」といって、眠っている間に呼吸が止まる病気になる可能性もあります。「睡眠時無呼吸症候群」は、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、突然死などを引き起こすこともある恐ろしい病気です。
鼻の通りを改善するため、鼻の粘膜をレーザーなどで切る外科手術を行うことがあります。
花粉症だと思っていたら、ちくのう症、鼻のポリープ、鼻のガンなど、ほかの病気だったということもあります。気になる鼻の症状があれば、放っておかず耳鼻咽喉科で受診もしましょう。

予防や症状の軽減には花粉対策が欠かせません

花粉症の予防と症状の軽減のためには、花粉を寄せつけないのが一番。外出の際は、花粉が付着しにくいツルツルした化学繊維の服がおすすめ。ただし、静電気が花粉を引き寄せるので、静電気対策を忘れずに。

・飛散時には外出を控える
・外出の際はマスク、眼鏡、帽子などを身につける
・家に入る前に、コートなどを脱いで払い、
 付着した花粉を落とす
・帰宅したら、洗顔・うがいをする
・専用の洗眼薬で眼を洗うか、目薬を使う
・鼻うがいをする
鼻うがいのしかた

1.洗面器かコップに、人肌より少し熱いくらいのお湯を入れ、塩を加えて1%程度の食塩水にする
2.片方の鼻を指で押さえて、もう一方の鼻からそっとお湯を吸い込む
3.吸い込んだお湯をそのまま出す。これを片方2、3回ずつ行う
塩のかわりに、好みでユーカリやペパーミントなどのアロマオイルを入れてもよいでしょう。アロマオイルの使用は、専門家の注意にしたがって行いましょう。

掃除と洗濯の注意

・窓を開けるときは風下の窓を開け、
カーテンは閉めておく
・部屋の隅や、窓・換気扇の近くに花粉がたまり
やすいので、隅々までていねいに掃除機をかける
・床や畳、カーペットは、固く絞った雑巾で
ていねいに拭くとなお安心
・窓を閉めたら、カーテンについた
花粉を掃除機で吸いとる
・洗濯ものは外に干さない
・外に干したときは、念入りに
花粉を払い落としてから取り入れる

生活習慣を見直して症状を軽減
 花粉症は、食生活などの生活習慣と、スギ林の近くに住んでいるなどの環境的な要素がミックスされて発症します。あなたの生活習慣はだいじょうぶですか?
 ストレス解消のためにも、適度な運動を習慣に。屋内でできる有酸素運動のスイミングはおすすめです。
●朝と入浴まえの乾布まさつ
 乾布まさつで皮膚を刺激して、自律神経を整えましょう。つらい症状の軽減にもつながります。
柔らかい木綿のタオルで、@足先から腰へ、A手先から肩へ、
Bうなじから背中へ、C首筋から胸の順で、皮膚が温まるまで
こすりましょう。5〜10分が目安。
●体を温め、リラックスさせる足浴 花粉症の人には、冷え症の人が多いというデータがあります。体を温めて症状を軽減しましょう。足浴は、むくみ解消や風邪の予防、安眠のためにもおすすめです。 ふくらはぎまでしっかり入る深さのバケツに、40度くらいのお湯を入れ、好みでラベンダーやローマンカモミール、シダーウッドなどのアロマオイルを2、3滴落とします。足をつけて、15〜20分程度温めます。 ●緑茶や甜茶でサポート 強い抗酸化作用のあるカテキンを含む緑茶や、甜茶ポリフェノールを含む甜茶は、花粉症やアレルギーに効果があるといわれます。炎症を和らげる作用があるポリフェノールを含む赤シソもよいといわれますが、赤シソの場合、1日10枚程度の摂取が必要です。
山西 敏朗 先生 監修 山西 敏朗 先生
山西クリニック(東京都新宿区)院長。花粉症治療のエキスパート。最先端の治療技術とアロマテラピーなどを融合した、患者のライフスタイルに合わせたオーダーメイド医療を行う。著書に『花粉症の長期戦略と短期療法』(小学館)など。
http://www.yamanishiclinic.jp/

本ページの記事は湧永製薬発行情報誌“大元気 春号”に好評掲載中です。

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