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教えてドクター!「お答えします!いきいき生活」肝臓の病気予防と対策
肝臓の働きについて教えてください

肝臓の病気予防と対策肝臓は体の化学工場とも言われていて、重要な作用があります。1つは栄養分の貯蔵、調整作用です。小腸で吸収したブドウ糖、果糖、アミノ酸、脂肪酸などをグリコーゲンという物質に変えて、肝臓に貯めます。グリコーゲンは必要なときにブドウ糖に変えられて、体を動かすエネルギー源となります。タンパク質は肝臓でアミノ酸から合成されて、体の組織を形づくる成分として使われ、余ったものはグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。脂肪酸の形で吸収された脂肪は、コレステロール、中性脂肪を合成する材料になります。2つめは解毒作用です。余ったアミノ酸は分解され毒性のあるアンモニアを生成しますが、これを無害な尿素という物質に変えます。3つめは消化作用です。消化を助けるための胆汁を、1日700〜1000cc作ります。4つめはアルコールの分解作用です。アルコールは上部の消化管から吸収されますが、90%以上が肝臓で代謝されます。アセトアルデヒドに分解されてから、酢酸、水に変わりますが、飲み過ぎなどでアセトアルデヒドが蓄積すると、二日酔い、肝障害などの原因となります。

肝臓が悪くなるとどのような症状が現れますか?

肝臓の病気予防と対策肝臓は沈黙の臓器といわれ、肝臓が悪くなっても、はじめから症状が現れることが少ないのが特徴です。急性肝炎では自覚症状がありますが、慢性の肝疾患では進行しないと自覚症状に乏しいことがほとんどです。肝臓病の特徴的な症状としては黄疸以外に、食欲不振、全身倦怠感などがありますが、これらを肝臓の病気と結びつける人が意外に少なく、風邪の症状と間違えることもあります。
慢性肝炎では、気分のイライラや性欲の減退、皮膚のかゆみ、黄疸などが現れ、肝硬変では、出血しやすくなったり、腹水がたまります。肝臓の病気の現れ方はさまざまです。 肝臓の状態を知る方法に血液検査があります。肝細胞が壊れると、肝細胞のなかのAST(GOT)、ALT(GPT)が血液中に出てきます。それを測定するとどれくらいの炎症が起きているかがわかります。肝臓の病気は気づいたらかなり進行していることが多いので、気になる症状がある場合は、病院に行って調べることが大切です。

肝臓を丈夫にするためにできることはありますか?

肝臓の病気予防と対策まず西洋医学の肝臓と東洋医学における肝で作用が異なります。東洋医学における肝とは、肝臓だけでなくもっと広い内臓全体を意味しています。肝の主な作用は以下となります。
@血液を貯蔵します
休息、睡眠中に血液は肝臓に貯蔵されて、活動するときに全身の組織に血液を送り出します。
A疏泄(気を晴らす)作用があります
疏泄とは、体に気力や血を順調にめぐらせる機能ですが、肝の疏泄作用は、気持ちがのびやかで落ち着いていると、上手に働きます。しかし、肝の作用が減退すると情緒不安や怒りやすくなるなどの肝気鬱血の症状が現れます。
B目や筋と関係があります
肝は目を通して外界と交流しているので、目を酷使すると、肝の機能を損なう恐れがあります。また肝は血を適切に供給することで、筋の収縮弛緩のタイミングを調節しています。肝血が不足すると手足のしびれやけいれんなどが見られます。
これらのことから、肝の作用をさまたげる行為はしないことが重要です。十分な休息、睡眠をとり、適度な運動をすること、気持ちを穏やかにもつこと、目を大切にすることなどを心がけましょう。
 肝臓に病気がない場合は、養血作用のあるしじみ、レバー、ほうれん草を食べてもよいですが、肝臓に炎症がある場合は選ぶ食材が異なってきます。鉄分の多い食品は、肝臓に過剰な鉄が蓄積し、肝機能を増悪させるので避けるようにしましょう。 鉄分が多い食材を控えることで、肝機能が改善することがわかっています。炎症がある場合は、脂肪の少ない良質のたんぱく質を含む白身魚、鶏肉を食べるようにし、アルコールに関しては、禁止するか制限が必要になります。

菊地和彦先生

Kメディカルクリニック院長 菊地 和彦(きくちかずひこ)先生東京大学内科系大学院卒 医学博士
自治医科大学付属病院、
関東中央病院などを経て2009年から
漢方専門クリニック(京王線 千歳烏山)
Kメディカルクリニック院長
K-medicalclinic.com

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