あなたの元気を未来につなぐ WAKUNAGA

わくわく健康情報館

ホーム >  わくわく健康情報館 > 教えてドクター
大元気流「胃腸」を大切に!中高年の胃腸の悩み
「胃腸」の働きについて教えてください。

骨代謝の仕組み 食べ物はまず口の中で咀嚼され、食道に入ります。食道は蠕動運動をしながら胃へ食べ物を送る働きをしています。胃は食べ物が入ると大きく膨らみ、消化の第一段階を行います。胃から分泌される胃液には、塩酸や、たんぱく質を分解するペプシンという消化酵素が含まれていて、ここで消化の大半が行われ、かゆ状液(びじゅく)となります。
 かゆ状液は少しずつ小腸に送られます。小腸は十二指腸、空腸、回腸に分けられ、十二指腸で膵臓から分泌される膵液と胆嚢から排出される胆汁が、かゆ状液に混合されます。さらに小腸から分泌される腸液が加わり、完全に消化が行われます。
 そして小腸で、糖質やたんぱく質、脂肪など体に必要な栄養素が吸収されます。食べ物に含まれる水分や胃液・腸液など大量の水分もほとんど小腸で吸収されます。食べ物が口に入り小腸の下端にくるまでの時間は、食べ物の内容などにより必ずしも一定しませんが4〜6時間程度です。
 その後、吸収されなかったかゆ状液は大腸に運ばれ、さらに水分が吸収されて便を作ります。便は最終的に直腸に送られ、直腸に便が溜まると脳に伝わり、便意を感じるようになります。

「ピロリ菌」とはどういう菌ですか?

 現在、 60歳以上の約70%が保菌しているといわれる「ピロリ菌」。慢性胃炎などさまざまな胃の病気を引き起こす原因となっています。ピロリ菌は食べ物や飲み水などからの経口感染がほとんどで、幼少時に感染し胃にすみつきます。特に衛生環境が整っていない時代に生まれた人の感染率が高く、60歳以上の方に保菌者が多いのはそういう理由です。
 現在は生活環境が改善されているので、ピロリ菌保菌者は減少しています。まずは自分がピロリ菌をもっているか、いないかを調べてみてください。もしピロリ菌がいても、1週間薬を飲むだけで除菌できます。ピロリ菌は一度除菌すると、再感染することはありません。また、ピロリ菌に感染するのは小児期だけですので、成人してから新たにピロリ菌を保菌することはありません。

骨量減少で診断が必要な例

ピロリ菌が原因の胃腸の病気は?

 ピロリ菌が胃にすみついても自覚症状はありません。しかし、さまざまな病気の発生や進行に関係しています。なかでも胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、ピロリ菌感染が原因となって引き起こされる確率が高い病気です。潰瘍は一度治っても再発率が高いですが、ピロリ菌を除菌すると再発率が大変低くなることがわかっています。また、解熱鎮痛剤やストレス、タバコ、アルコールなども関係しているので、気をつけるようにしましょう。
 また日本人に多い胃がんですが、これもピロリ菌が関係しています。胃がんは早期発見、早期治療で治癒が見込める病気なので、定期検診などがとても重要です。ピロリ菌の感染によってかかる萎縮性胃炎から胃がんは発生しやすく、除菌によって胃がんの発生率が下がることがわかったので、最近は除菌が推奨されています。ピロリ菌の感染が一生ない方が多い現在の若い世代では、胃がんの発生率が低いことが予想され、今後胃がんの患者数は減っていくでしょう。
 消化器系の病気はさまざまな自覚症状があります。吐き気やおう吐、胸やけや胃痛、血便や腹痛など、気になる症状が続く場合は必ず病院で詳しい検査を受けるようにしてください。

骨粗しょう症の治療法

胃腸を休ませるために気をつけるべきことは?

食事で摂りたい食品たち  胃腸を休ませるには脂っぽいものは避けて、おかゆやうどん、白身魚など消化のいいものをとるように心がけてください。胃の負担を減らすためにも、よく噛んでゆっくり食べるようにします。
 また、塩分の多い食事は高血圧の心配があるだけではなく、胃がんの原因にもなりますので注意が必要です。
 食後は消化を助けるためにもすぐに横になることはやめましょう。適度な運動は胃の蠕動運動や胃液の分泌を高め、胃の消化機能を高めます。毎日30分程度ゆっくり歩くだけでも十分な効果が期待できます。
 便秘の方は野菜や果物など食物繊維を多く含む食事をとるのはもちろんのこと、朝おきてからお腹をゆっくりマッサージし、腸を刺激するのも効果的です。毎朝、水を一杯飲むことも実践してみるといいでしょう。
 胃腸は休むことなく毎日働き続けています。大切な胃腸を守るために、「無理をさせない、たまには休息させる」ことが、快腸を保つ秘訣なのです。

 

平塚卓

平塚 卓(ひらつか たかし)先生




本ページの記事は湧永製薬発行情報誌“大元気 冬号”に好評掲載中です。

バックナンバー
教えてドクター「老人性うつ
教えてドクター「後鼻漏」
教えてドクター「認知症」
教えてドクター「歯肉炎」
教えてドクター「ゴースト血管」
教えてドクター「冷え」
教えてドクター「歯肉炎」
教えてドクター「痛風」
教えてドクター「ドライマウス」
教えてドクター「血管の老化」
教えてドクター「加齢性難聴」
教えてドクター「統合失調症」
教えてドクター「腰痛」
教えてドクター「便秘」
教えてドクター「老人性 うつ病」
教えてドクター「加齢臭の悩み」
教えてドクター「糖尿病の悩み」
教えてドクター「歯周病の悩み」
教えてドクター「不眠症の悩み」
教えてドクター「認知症の悩み」
教えてドクター「歯周病の悩み」
教えてドクター「座骨神経痛の悩み」
教えてドクター「夏バテの悩み」
教えてドクター「皮膚のかゆみの悩み」
教えてドクター「紫外線の悩み」
教えてドクター「中高年の胃腸の悩み」
教えてドクター「中高年の骨の悩み」
教えてドクター「高年の腸の悩み」
教えてドクター「中高年の目の悩み」
教えてドクター「肝臓の病気予防と対策」
教えてドクター「膝の痛みの予防と対策」
教えてドクター「骨粗鬆症の予防と対策」
体を温める食材と食べ方を身につけよう
おいしく食べて体を温めよう
体を温めて美容と健康を手に入れよう
『冷え』からおこるやせない体の仕組み
燃やしてやせるコツ教えます!
食べて燃やすコツ教えます!
食べて守るコツ教えます!
食べてやせるコツ教えます!
歯の健康は、全身の健康!
寒くなったら注意したい しもやけ・あかぎれ
OTC医薬品の正しい飲み方、使い方
もう悩まない!尿もれ
花粉症をふきとばせ!
急性膵炎と慢性膵炎
太りやすい、痩せにくいが遺伝子でわかるってホント!?
尿酸値が高い状態が長年続くこと。これが「痛風」になる条件です。
うつ病は「心の風邪」?いえいえ、「心の骨折」です。
基礎代謝をアップして脂肪にさよなら!
実践したい「腰痛の悩み」改善&予防法!
「夏・肌のトラブルこれで解決!」