あなたの元気を未来につなぐ WAKUNAGA

わくわく健康情報館

ホーム >  わくわく健康情報館 > 教えてドクター
大元気流「不眠症」と上手につきあう不眠症の悩み
「不眠症」の症状を教えてください。

不眠症のタイプ 「不眠症」とは、眠れる環境が整っているにも関わらず、寝床に入っても30分以上眠れない、一旦眠っても夜中に30分以上起きている、望ましい起床時刻より30分以上早く目覚める、またそれが原因で日中に疲労感や倦怠感、集中力が低下するなど、生活に支障を来している状態です。
 若い時は朝までぐっすり8時間でも9時間でも眠れるのが普通ですが、40歳を過ぎると中途覚醒が増え、深い睡眠も減り、長時間眠ることも出来なくなります。こうした加齢による睡眠の変化があるので、中高年者に不眠が生じると慢性化しやすいといえます。
 睡眠の量・質が少々不良でも日中の機能に問題がなければ不眠症ではありません。困る時には、生活指導も行う適切な医療機関を受診して下さい

問診で聞かれる事

「不眠症」を引き起こす原因を教えてください。

身体・精神面とも健やかでなければ眠れません。痛みなどによる身体不調でも、ストレスなどによる精神不調でも不眠は生じます。身体・精神的な原因がなくなれば眠れるようになるのが普通で、これは短期の不眠(急性不眠症)です。不眠が長期化すると、眠れないことへの恐怖感が不眠を呼ぶ慢性不眠症の状態に陥ります。
 原因がなくなれば改善される一時的な「急性不眠症」であれば心配はいりませんが、その症状が長く続くと「慢性不眠症」につながることもあるので注意が必要です。
 他の睡眠障害があって、寝つきが悪い(概日リズム障害、むずむず脚症候群)、眠っているのに眠った感じがしない(睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害)という場合もあります。

ほかの睡眠の病気

「不眠症」の対処法を教えてください

 まずは自分の睡眠の状況や睡眠に対する考え方を見直すことから始めましょう。生活習慣の悪さが寝つきを悪くしていることがあります。帰宅後も仕事をしたり、寝床に入ってから携帯をしたりしていませんか。こうした問題がある人はまずそれを止めましょう。
● 運動、入浴、様々な作業は早めに済ませ、就床前はゆったり過ごす。
● 照明は間接照明など用いて、照度を落とす(暗めの照明にする)。
● 朝は決まった時刻に起き、食事をする。
● 日中はなるべく明るいところで過ごす。戸外に出る時間も作る。
なども有用です。
 一方、こだわり過ぎも問題です。眠れていた頃を思い出してみましょう。どうやって眠ろうなど全く考えていなかったはずです。
 考えれば考えるほど、工夫すればするほど眠れなくなるのが慢性不眠です。眠る工夫は止め、朝まで起きていてみるくらいの気持ちをもつようにしてみてください

「不眠症」の対処法を教えてください

治療法を教えてください

不眠に対する認知行動療法の進め方 自分でいろいろ試してみても、なかなか不眠が改善しない場合は、専門医に相談してみましょう。不眠症の治療は、主に生活の指導や薬物療法です。薬物療法で使われる睡眠薬は、寝酒よりずっと安全です。昔の睡眠薬のように段々効かなくなって量が増えるということも、最近の睡眠薬にはありません。ただし、一旦連用すると止めにくいという問題はあるので、眠れるようになったら医師と相談しながら徐々に減量しましょう。
 また精神科医や臨床心理士による「不眠に対する認知行動療法」を取り入れている病院もあります。慢性不眠症は悪循環で成立しているところがあるので、考え方・行動の問題点を探り、他の考え方・行動をとります。最も行われ、効果も上がるのは寝床にいる時間を短くすることです。短い時間に睡眠がまとまり、熟睡感につながります。効率的な睡眠対処法を身につけることで薬の量を減らすことができ、将来似たような状況に陥ったときに自分で対処できるようになります。
 睡眠は生きていくうえで欠かせないことなので、眠れないのは精神的にも肉体的にも大変つらいことです。しかし、重要なのは「眠れないことにこだわらない」ことです。日中はなるべく睡眠のことを考えず、リラックスした日々を過ごすこと。そのために考え方や生活を見直してみることから始めましょう。

 

碓井章

碓井章(うすいあきら)先生




本ページの記事は湧永製薬発行情報誌“大元気 春号”に好評掲載中です。

バックナンバー
教えてドクター「老人性うつ
教えてドクター「後鼻漏」
教えてドクター「認知症」
教えてドクター「歯肉炎」
教えてドクター「ゴースト血管」
教えてドクター「冷え」
教えてドクター「歯肉炎」
教えてドクター「痛風」
教えてドクター「ドライマウス」
教えてドクター「血管の老化」
教えてドクター「加齢性難聴」
教えてドクター「統合失調症」
教えてドクター「腰痛」
教えてドクター「便秘」
教えてドクター「老人性 うつ病」
教えてドクター「加齢臭の悩み」
教えてドクター「糖尿病の悩み」
教えてドクター「歯周病の悩み」
教えてドクター「不眠症の悩み」
教えてドクター「認知症の悩み」
教えてドクター「歯周病の悩み」
教えてドクター「座骨神経痛の悩み」
教えてドクター「夏バテの悩み」
教えてドクター「皮膚のかゆみの悩み」
教えてドクター「紫外線の悩み」
教えてドクター「中高年の胃腸の悩み」
教えてドクター「中高年の骨の悩み」
教えてドクター「高年の腸の悩み」
教えてドクター「中高年の目の悩み」
教えてドクター「肝臓の病気予防と対策」
教えてドクター「膝の痛みの予防と対策」
教えてドクター「骨粗鬆症の予防と対策」
体を温める食材と食べ方を身につけよう
おいしく食べて体を温めよう
体を温めて美容と健康を手に入れよう
『冷え』からおこるやせない体の仕組み
燃やしてやせるコツ教えます!
食べて燃やすコツ教えます!
食べて守るコツ教えます!
食べてやせるコツ教えます!
歯の健康は、全身の健康!
寒くなったら注意したい しもやけ・あかぎれ
OTC医薬品の正しい飲み方、使い方
もう悩まない!尿もれ
花粉症をふきとばせ!
急性膵炎と慢性膵炎
太りやすい、痩せにくいが遺伝子でわかるってホント!?
尿酸値が高い状態が長年続くこと。これが「痛風」になる条件です。
うつ病は「心の風邪」?いえいえ、「心の骨折」です。
基礎代謝をアップして脂肪にさよなら!
実践したい「腰痛の悩み」改善&予防法!
「夏・肌のトラブルこれで解決!」