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大元気流 教えてドクター

歯肉炎

歯を失う主な原因とは

 日本人が歯を失う最大の原因は、歯周病です。その初期段階が「歯肉炎」で、プラーク(歯垢)により、歯肉(歯ぐき)のみに炎症が発生している状態です。この段階であれば、歯科医、歯科衛生士の指導による正しいセルフケアにより、歯肉を健康な状態に戻すことが可能です。歯肉炎の主な症状としては、歯ぐきが赤く丸みを帯びてきたり、口臭が強くなったり、歯みがきの際に出血を起こしたりします。
 しかし、自覚症状が少ないため、気づいたときには症状が進行していて、歯と歯肉が付着している部分が破壊され始めると「歯周炎」となります。悪化すると、歯を支える歯根膜や歯槽骨を侵していき、最終的には歯はぐらぐらと揺れ始め、やがて抜け落ちてしまいます。

歯肉炎の原因と予防法

 歯肉炎とは、歯と歯の間、歯と歯肉の間にある小さな隙間にプラークがたまり、歯肉に炎症が生じることで起こります。プラークとは、歯に付着している粘着性の沈着物で、多くの細菌を含んでいます。みがき残したプラークは約2〜3日で石灰化し、歯石になると言われています。歯石になると歯みがきで落とすことができません。
 歯肉炎を予防するためには、日々の生活のなかで正しい歯がき習慣を身につけて実践することが大切です。例えば、歯先の開いた歯ブラシを使っていると、毛先が歯と歯の隙間に入り込めないため、プラークは除去できません。また、歯並びが悪い部分がある人は、歯ブラシが行き届かずプラークが溜まりやすい傾向にあります。

歯肉炎の症状があった場合

 まずは自分の歯の状況を把握するために、歯科医院を受診することをおすすめします。歯科医院では、歯肉の状態を確認するだけでなく、プラークの蓄積状態なども調べます。また、歯肉炎がどこまで進行しているかを、歯の隙間の深さを調べる検査などを行い、患者さんの症状に合わせた治療を行います。
 また、プラークの除去だけでなく、正しい歯みがきの仕方やそれぞれの歯に合った歯ブラシを教えてもらうこともできます。定期的に受診することで、歯の健康状態を確認することもできるなど、かかりつけの歯科医をもつことが、歯を健康に保つことにつながります。

シニア期に気をつけたいこと

 加齢により歯そのものが大きく変化することはありませんが、日々のケアで歯肉が弱まることは事実です。「 80 歳になっても 20 本以上自分の歯を保とう、8020(ハチマルニイマル)運動」のように、 20 本以上の歯があれば、食生活に困らずに生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえます。歯を1本でも失わないように毎食後のケアと定期的な歯科検診を心がけましょう。

浅野 和正(あさの かずまさ)先生

今回答えいただくのは
浅野 和正(あさの かずまさ)先生

あさの歯科クリニック院長/歯学博士、ドライマウス研究会認定医。日本歯科保存学会、日本歯周病学会、日本口腔外科学会などに所属

本ページの記事は湧永製薬発行情報誌“大元気 夏号”に好評掲載中です。

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