ヘルスケア研究所 製品評価研究室 牛島 光保
私とツルニンジンの出会いは、今から12年前の1995年にさかのぼります。
当時、国立医薬品食品衛生研究所の関田節子先生(現職:徳島文理大・香川薬学部)、県立広島大学の黒柳正典先生との共同研究として、世界で伝承的に利用されている植物を多数収集し、その活性探索研究を行っていました。
そのサンプルの中にツルニンジンという今まで見たことも聞いたこともない植物が含まれていました。
急いで、この植物に関する調査を行ったところ、韓国では、古くより朝鮮人参に匹敵する高級食材として食されていましたが、科学的な研究はほとんど行われていないことがわかりました。
研究者として、この植物には何かしら秘められた力があるのではないかと直感し、また、それを科学的に解明したいと、当時の上司に熱く語ったのを昨日のことのように思い出します。
これが、私とツルニンジンとの最初の出会いであり、ツルニンジン研究の始まりでした。
研究開始当初は、なかなかデータが得られず、何度も研究テーマ打ち切りの危機がありましたが、共同研究をしていただいた先生方のご支援、そして社内研究グループメンバーの努力と熱意で、ツルニンジンが健康補助食品に利用できる素材であることがわかりました。研究成果についても、2006年3月の日本薬学会第126年会にて発表したところ、高い評価をいただきました。
出会いから12年目にようやくツルニンジンを配合した健康補助食品としては日本初となる「プレビジョン プライムエグゼ」として上市することになりました。いつまでも若々しくありたい実年世代の方にお勧めできる新製品を開発することができ、研究担当者の一人として非常に嬉しく思っております。
ヘルスケア開発部 松永 裕也
韓国では伝統的な薬膳食材の「ツルニンジン」ですが、お客さまに「プレビジョン プライムエグゼ」をご利用いただくために、湧永製薬では生薬原料と同様の品質管理を行っています。
2005年9月の韓国訪問初日は、ツルニンジン原料の品質規格を満たせる生産施設の絞込みから交渉が始まりました。最終候補となった施設の所在地は、我々の宿泊地から高速道路で3時間、生産施設の日程をつき合わせると翌日早朝に現地の視察と打合せを実施しなければなりません。
どうしたものかと困った矢先、相手先からの返答は「明日の朝4時に迎えに行きますが、よろしいですか?」でした。相手先としても異例な時間のはずですが、間髪をいれずに出た言葉に、先方の意欲と誠実さを実感した瞬間でした。
この日を皮切りに、多くの栽培地や加工設備、生薬市場などを視察しましたが、韓国国民の誰もが伝統食材である「ツルニンジン」について自信と誇りを持っているというのが印象的でした。忙しい韓国出張ではありましたが、当社の品質規格を十分満足する生産施設を確保できたという満足感とともに、悠久から受継がれる韓国食文化の奥深さに何度も遭遇し、私自身にとって感動の旅となりました。
韓国伝統食材と当社ヘルスケア研究所の研究成果が融合した「プレビジョン プライムエグゼ」の良さを、より多くの方に体感していただきたいと願っております。
ヘルスケア研究所 分析化学研究室 太田 早苗
2005年4月の入社・配属後、私の前に現われたのは今まで見たことも聞いたこともない「ツルニンジン」と呼ばれる乾燥した根。よく聞いてみると、韓国薬膳界のスターとのこと。
最初はフェニルプロパノイド、次にサポニン。
分析研究を進めてゆくと、そのスターは成分においてさまざまな顔を見せてくれました。
韓流ブームの影響もあり、テレビ番組での宮廷料理の紹介などで「ツルニンジン」という言葉もよく耳にするようになりました。調べてみると、日本にも「ジイソブ」とか「バアソブ」と呼ばれるツルニンジンがあることがわかり、さらに「燈台もと暗し」、わが湧永満之記念庭園にもあるというではないですか。
これら日本各地に生育するツルニンジンを韓国産と比較分析してみると、何かの間違いかと思うほど韓国産ツルニンジンには「ランセマサイドA (Lancemaside A)」と呼ばれるサポニンの量が多いなど、日本産との違いが初めて明らかになってきました。生育環境の違いがこんなに成分に反映するのかと、改めて自然の不思議に驚いた次第です。
現在は経営企画部に所属し、研究開発・営業・学術の橋渡しをしながら、ツルニンジンの良さを皆様へお伝えしています。