韓国・江原道(カンウォンド)・洪川(ホンチョン)郡、孔雀山(コンジャッサン)の麓。

ソウル東部(車で3時間弱)に位置し、韓国八道(日本で言う都道府県)のひとつ。美しい自然が残された「清浄自然の代名詞」と称されます。

この地域は、古くから知られた関東八景と呼ばれる8つの景勝地があり、また近くに、テレビドラマ「冬のソナタ」等のロケ地として有名となった春川(チュンチョン)市があるなど、映画・ドラマロケ地の観光に訪れる観光客が多くなっています。

2014年冬季オリンピック開催地にも立候補しています。日本で言えば、長野県のイメージでしょうか。この美しい自然環境が上質のツルニンジンを育てるのでしょう。



江原道観光ホームページ
http://jp.gangwon.to/main/index.html


ソウルの京東(キョンドン)市場を訪れました。その一角にツルニンジンを扱うお店が軒を連ねています。何人かの人に同じ質問を問いかけて見ました。

「上質のツルニンジンはどこのものですか?」
すると、すべての人が同じ答えを返しました。
「江原道(カンウォンド) 産が最も品質が高く値段も高い」。

もうひとつ質問「品質が高いのはどのように決めるのですか?」
これには「香りと味が抜群に良いこと」という回答でした。
買い物客に聞いても同じ答えで、つまりは誰もが知っていることのようです。日本で言えば、魚沼産のコシヒカリというところでしょうか。

ソウル市内のデパートに贈答用のツルニンジンがあったので、やはり同じ質問をしたところ、江原道(カンウォンド) 産のみが贈答用になるとのことでした。

江原道(カンウォンド) 産ツルニンジンの賞賛は、韓国民の常識となっているようです。


知己を通じて、社団法人・韓国民族野菜生産者協会のチョン会長に面談しました。

チョン会長は、江原道(カンウォンド)のツルニンジン栽培農家の取り纏め役です。数十年前から地場産業推進の一環として上質のツルニンジン栽培に取り組み、韓国全土に宅配で供給しています。

チョン会長に尋ねました。
「ナンバーワン農家に連れて行っていただけますか?」と・・
それが、江原道(カンウォンド)・洪川(ホンチョン)郡・孔雀山(コンジャッサン)の麓に5万ヘクタールの広大な面積を所有し、約30年ツルニンジン栽培に取り組まれたチェさん夫妻との出会いでした。チェさんは、農業への取り組みと貢献度に対して表彰されています。

「日本に輸入するツルニンジンはこれしかない!」


<種の選別>

枯れた地上部をよく乾燥させ、振るってゴマ粒大の上質な種を選別します。そして、春または秋に種を蒔きます。

<栽培四季>

春:雪解けと共に、芽を出し成長します。
夏:地上部が成長して多くのツルを巻くようになり、紫と白のツートーンカラーの美しい花が咲きます。
秋:花は枯れ、地上部の緑も紅葉し始めます。
冬:地上部は枯れ、地下部は次の新しい芽を準備します。
この周期を3回繰り返した時、根は大きく育ち、いよいよ収穫の時期となります。

<収穫>

収穫の時は実りの秋。丁寧に手作業で掘り起こし、集荷場でさらに選別されます。
韓国における食材としての旬は、秋から冬にかけてとなります。


韓国市民にとって代表的なツルニンジンの調理法は、唐辛子味噌ダレ(コチュジャン)をからめて、そのままナムルとして食べるというものです。または、焦げない程度に熱を通すと、なおいっそう香ばしい香りが漂います。比較的大きいものは、焼酎に数年漬けて、ツルニンジン酒として味わうのも美味です。