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トーク・マイ・セルフプリベンション
青山 祐子

香港だからこそできた4人の子育て

 2014年家族で香港へと移住した元NHKアナウンサー、青山祐子さん。現在は4人のお子さんの子育てを中心とした日々を送っています。7年を過ぎた香港での生活や子育ては、いかがでしょうか。
「我が家は年の近い子どもが4人いるので、毎日いろいろなことが起こります。兄妹喧嘩もしょっちゅうで、子どもたちが家にいる時間は自分の時間はほとんどありません(笑)。今年、一番下の娘が兄姉と同じ学校に入学し、自由になる時間が増えたのでピアノやテニス、中国語や英語を習い、気分転換をしています」
 香港だったから、4人の子育てができているのかもしれません、と語る理由を尋ねると
「日本ではあまり馴染みがありませんが、香港はヘルパー制度が充実し、日本の保育園料と同じくらいの費用で住み込みのヘルパーを雇えます。我が家も子ども達の世話や家事を手伝ってもらい、精神的にも大きな助けになっています。ヘルパーにとっても、フィリピンへ帰ると平均の2、3倍の収入に匹敵するので、家計の大きな支えになります。香港には、高齢者の生活を住み込みで助けるヘルパーもたくさんいます。ヘルパー制度が日本でも充実すれば、子どもや高齢の親を支えながら、女性が社会復帰できる選択肢の一つになりそうです。日本人の考え方や国の制度を変えるのは大変なことだと思いますが、少子化問題の解消や高齢化社会の解決にもつながるのではないかと思います」
 日本でキャリアウーマンとして仕事一筋で働き続け、今は香港で専業主婦として4人の子どもを育てる青山さんだからこその言葉です。

子どもとともに学び、成長する子育てを通して得た気づき

 インターナショナルスクールに通うお子さんたちからも学ぶことが多いと言います。
「日本で教育を受けてきた私から見ると、子どもたちの学校は自分で考えて発言する機会が非常に多いと思います。小学校低学年の子どもが活発に意見交換をし、相手の意見に賛成なのか、反対なのか、どうしてそう思うのかを話しています。お互いが納得するまで話し合う交渉力の基礎を小さいころから学んでいるんですよね」
 この様子を見るうちに、青山さんも自然に子どもたちに、どうしてそう思ったの?なぜそうしたいの?と、意見を聞くように変化していったそうです。
「ケンカも最初から仲裁に入らず、子ども同士で話し合いをする機会を持たせます。それでも収まらないときは、両者の意見を聞きどうしたらいいのかを考えるようにしています。4人の子どもとともに、私も母として成長しているのだと思います」
 また、学校には4歳から高校3年生まで各学年にスクールカウンセラーが常駐。週に一度、いじめや自分の気持ちを落ち着ける方法などを学ぶ機会が設けられ、同時に親を対象とした子育て講座やワークショップが開催されているそうです。
「自分が子ども役になって、親役から厳しく怒られるという体験があり、それが印象的でした。子どもたちは叱られるとこんな気持ちなんだと気づかされて、こんなに言われたら怖いし、反発したくなるよねって(笑)。この体験を通じて、どのように注意すれば子どもの心に届くのかを学び、日々の生活に活かしています」

海外の学びをもっと近くに子どもたちの可能性を広げたい

学校での学びは子どもだけでなく、親の成長へとつながっている。そしてそれが子どもの成長にも大きく役立つ。その想いが今春から始まる青山さんの新事業へとつながっていきます。
「日本で第一号となる教育プロジェクト『Curioo Japan(キュリオ ジャパン)』の開校に携わることになりました」
 子ども達の豊かな創造力を育み、好奇心と可能性を広げるために、世界最先端のグローバル教育を取り入れた教室です。青山さんは外国での子育てを通じて、今後は自分で考え、表現し、創っていくことに価値があると考えたそうです。
「将来、子どもたちが世界で活躍するために必要な力とはなにかを考えるなかで見つけたプロジェクトで、日本の子ども達にも、幼い頃から世界に好奇心を広げ活躍できるきっかけになればと思っています」
 アナウンサーを離れた今でも、誰かに何かを発信する仕事が好きです、と青山さん。今後の目標について尋ねました。
「もともとはオリンピックの中継がしたいと思い、アナウンサーになりました。今でもオリンピックは大好きで、2021年のオリンピック、パラリンピックは自宅で子どもたちと楽しみました。チャンスがあればもう一度オリンピックに関わる仕事がしたいです」
 現在、海外での子育てに関してのエッセーも執筆中です。
「書くのはなかなか難しいですね(笑)。でも、慌ただしく流れる日々だからこそ、時に真剣に考えをまとめることはとても大事なことだと思っています。私の体験を読むことで何かひとつでも感じてもらえることがあればうれしい、そんな気持ちで書かせてもらっています」

リラックスタイムは自分を見つめ直す貴重な時間

 スポーツを見るのもするのも大好きという青山さん。お休みの日は子どもたちと一緒に公園や海で遊び、思い切り体を動かし、親子でリフレッシュしているそうです。
「日中たくさん遊んで、早めに寝るのが私たち親子の健康の秘訣。香港は美味しいものがたくさんあるので、その時期の旬のものを食べるようにしています」
 そして、体調管理のためにと初めて試してもらった滋養強壮剤。実際に飲み始めてから、疲れが取れて寝起きがよくなったと感じることもあるそうです。今後も疲労がたまったときや忙しさが続くときなど、生活のなかで役立てていきたいと語ってくださいました。
 青山さんの楽しみはもう一つ。時々、子どもたちが寝た後に、ゆっくりと好きな本を読んだり、テレビを観るなど自分だけの時間を過ごすことだといいます。
「リラックスタイムは自分を見つめ直す大切な時間です。嫌なことも楽しいことも気持ちの整理をして、次の日を迎える。私が笑顔でいると家族も笑顔になりますから。仕事をやめて、家族をもったことで価値観が大きく変化しました。自分のことよりもまずは子どもを優先。日々の小さいことにも幸せを感じるようになりました。アナウンサーだったころの自分からは想像もできない毎日ですが、今はとても幸せです。守るべきもの、愛する家族がいることが私を強くしてくれているのだと思います」
 女性として、母として、強くたくましく生きる姿に元気をもらいました。これからのご活躍、期待しています。

1972年広島県出身。NHKにアナウンサーとして入局後、「ニュースウォッチ9」「サンデースポーツ」キャスターとして活躍。現在は香港で、9歳、8歳、6歳、4歳の4人の子育てに奮闘中。現地から子育てについてのエッセーを配信している。

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