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トーク・マイ・セルフプリベンション
女優・作家 中江 有里

24歳の時に決断した自立への道

女優・作家 中江 有里 落ち着いた語り口と優しい雰囲気が印象的な中江有里さん。現在は女優業のほかに、作家、コメンテーターとしても活躍しています。デビュー当時からの夢だったのでしょうか。
「15歳で大阪から上京したのですが、その時は自立したいという気持ちが強く、特にやりたいことはありませんでした。半分学生で半分社会人という立場で、来た仕事をこなす毎日。楽しい半面、これでいいのだろうかとずっと悩んでいました」
 女優という立場上、周りが環境を整えてくれ、そこで仕事をする。社会的なこと、常識的なことがわからないまま、年を重ねていいのか?自問自答する日々が続きました。
「24歳の時、このままではいけないと強く思うことがあったんです。30歳になった時の自分を想像すると怖くなってしまい、思い切って事務所を辞めたんです」
 それから半年間は自分が何をしたいのかを考え続けたと言います。
「結局、表現する仕事を続けたい気持ちに変化はなかったのですが、他人任せにするのではなく、自分の責任で仕事をしたいと。いろいろな人にアドバイスをもらいながら、個人事務所を立ち上げ、自分で電話をして仕事の交渉をする術を学びました」
 離れてしまった人もいるけれど、中江有里という人間に魅力を感じ、時には厳しいことを言いながらも、サポートしてくれる仲間を見つけます。
「何より自分で納得して仕事をできるようになったことが大きいです。選んだのも自分、結果もすべて自分に返ってくる。30歳を過ぎて、本当に自立したのかもしれません(笑)」

書き上げたという達成感が自分への自信につながった

女優・作家 中江 有里 小さい頃から、本を読んだり、書いたりすることが大好きだった中江さん。女優としてデビューしてからも、いつか何かを書きたいと思っていたそうです。
「当時は女優としてもまだまだ未熟でしたから(笑)、演じることも完ぺきにできていないのに、脚本を書いてみたいと思うこと自体、おこがましいと思っていました」
 そんな時、思わぬチャンスが訪れます。
「28歳の時に、予定していた映画の仕事がキャンセルになり、急に2か月間スケジュールが空いてしまったんです。その時に、そうだ、この空き時間に脚本を書いてみようと思い、書き始めたんです」
 最初は喪失感を埋めるために始めた執筆活動。無我夢中になってひたすら書き続けた『納豆ウドン』で「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」に入賞を果たします。
「とてもびっくりしました。脚本の良しあしは読み手にゆだねるしかないので、そのような評価を頂けたことは、とても光栄なことだと思いました。この賞を頂けたことが、今の作家活動の大きな原動力なっていると感じています」
 受賞した喜びもさることながら、それ以上に書き上げたという達成感に包まれた中江さん。書くことで精神的に満たされるのを実感しました。

自分の好みがわかりラクになった40代

女優・作家 中江 有里 40代になり、徐々に体調の変化、とくに体力の衰えを感じてきた中江さんが10年以上続けているのが“ピラティス”。週に一度、プライベートレッスンを受けています。
「これまでいろいろな運動をしてきましたが、ピラティスが一番自分に合っていると思います。ピラティスを始めてからは、肩こりを感じることも少なくなり、ほかの運動をやる際も身体を動かしやすいんです」
 体幹トレーニングとも言われているピラティス。疲れていてもピラティスをすると、全身がすっきりし、身体が心地よく伸びるのを実感できるそう。
「食事も40代になると、量を食べられなくなってきました。そうなると今度は量より質にこだわるようになりました」
 食事は身体が欲するものを食べるようにしているそうです。
「疲れた時はお肉が食べたくなるし、あまり動いていないときは、グリーン野菜を食べたくなります。家では、ごはんにお味噌汁、ちょこっとしたおかずが定番。選択肢が少ない分、楽になりました」
 食事以外でも、自分の好みがはっきりしてきたという中江さん。
「いろいろ悩んだ30代、自分の好みがはっきりしてきた40代。これから迎える50代は自分がどう変化するのか、先が楽しみです」
 執筆で行き詰まった時などのリフレッシュ法を尋ねると、少し考えてから中江さんらしい言葉が返ってきました。
「女優やコメンテーターなど別の仕事をすることでリフレッシュしています(笑)。書く作業は孤独な作業で、ひとりで延々に続けてしまいがち。でも、ほかの仕事が入っていれば、徹夜はできないし、寝て起きて出かけないといけない。これがスイッチの切り替えになっています」

自分の気持ちと向き合う言葉“なんでやねん”を大切に

 50代、60代、どんな女性になっていたいと思いますか?
「実は30代の頃は、年上の方と話すのが苦手だったんです。何を話していいかわからなくて。でも、今は逆にいろいろなお話を聞くのが楽しくて。たくさんの経験をされてきた方のお話を聞くのは、勉強になります。私も話をするのが面白いと思われるような人になっていたいですね」
 そして数多くの経験を聞くことは、作家として小説を書くためのヒントにもなると続けます。
「コメンテーターのお仕事もそうですが、自分の中にどれだけ引き出しをもてるか、そして話を広げられるかというのはとても重要です。そのためには読書をしたり、人と話したり、多くのことを経験することも大切だと思います」
 明るく前向きでチャレンジ精神旺盛の中江さん。元気の秘訣はどこにありますか?
「それは私が生き生きとしている60代の方に聞いてみたいです(笑)。今思うのは、50代は体力の面では下り坂に差し掛かりますよね。それをいかにゆっくり下るかが最大のテーマです。反対に気持ちは強くなっています。そのバランスをうまく保ちながら、前に進みたいです」
 滋養強壮剤も初挑戦。これを機会に必要な時は取り入れていきたいですねと語ってくれました。そんな中江さんが好きな言葉とは。
「関西人らしく“なんでやねん”です。“なんでやねん”は自分自身へのツッコミの言葉としても使えるし、どうして?  という疑問としても使える便利な言葉。だから心にいつも“なんでやねん”と言っています」
 自分自身に疑問を投げかけて、考えをまとめたり、または何してんの? と自分にツッコミを入れたり。いつも真摯に自分と向き合い続ける中江さんのこれからがとても楽しみです。

女優・作家 中江 有里

1973年、大阪府出身。89年芸能界デビュー。CMやドラマ、映画、歌で活躍。2002年、第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」で「納豆ウドン」が入賞。現在はコメンテーター、作家としても活躍。

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