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トーク・マイ・セルフプリベンション
ギタリスト小倉 博和

何かを続ける秘訣は“楽しい”という気持ちを育てること

日本を代表するギタリストとして、数々の作品に携わる小倉博和さん。今年1月には、生誕 60 周年を記念した一夜限りのスペシャル公演を開催するなど、意欲的に音楽活動を続けています。小倉さんとギターとの出会いは中学生の頃だったそうです。
「友人がホームルームの時間にギターを弾いたんです。その音が心に深く響いて、忘れられなかった。早速、ギターを借りて、独学で弾きだしたのが始まりです。それからの付き合いだから、もう 50 年近くになりますね。その時はまさか 60 歳まで、ギターを弾いているとは思っていなかったけど(笑)」
 当時、ギターは独学で習得するのが主流。レコードを聴いては同じように練習する日々が続きます。
「今みたく動画なんて見られないから、耳で聞いて音を探しながら弾くんです。同じ音が出せたと思っても、全然違う音色だったり。でも、そこに自分なりの音を見つけることもある。迷ったり、間違うことで雑味が生まれる。それがオリジナリティにつながったのかなと思います」
 多くの有名アーティストが小倉さんの音色を求める理由がそこにあるのかもしれません。
「20 代後半に、ディレクターやアレンジャーの方たちに、“小倉さんのプレイは定石にはまってなくて面白い”とよく言われたんです。僕は自分に聞こえてきた楽曲に素直に反応しているだけなので、これで大丈夫なのかなあと不安になって、尋ね返したりもしていました(笑)」
 あの頃のギタリストでそんな風に弾く人はいなかったからかな、かなり珍しいタイプだったのだと思いますと続けます。小倉さんが自身の音楽スタイルを見つけたのは、 50 歳を過ぎてから。
「音にはその時の気持ちや感情が素直に入るから、そういうのを一通り経験してきた結果なんでしょうね。ここまでギターを弾き続けてこられたのは、楽しいという気持ちを持ち続けていたからだと思います」
 何かを続ける秘訣は、楽しめるかどうか。スポーツでも音楽でも、極めるためには楽しむ気持ちを育てること。小倉さんの言葉には説得力があります。

健康の秘訣は自分の体に合った食や運動を選ぶこと

 ここ数か月は新型コロナウイルスの影響で、長年続けてきた水泳を控えているため、体のためにと始めたのが、なんと“ラジオ体操”。 「これが、本気で取り組むと意外とハードなんですよ(笑)。第二までやると、筋肉が疲労してくるのを感じます。ギタリストは同じ姿勢で弾くので、筋肉が固まりがちですが、体操後はほぐれている。ストレッチにもなるし、手軽にできるのではまっています」
 多い時は1日2回。気が向いた時は散歩もしているそうです。
「わざとナビを見ずに、気になっていた場所を訪ねてみよう、とか目的だけ決めて出かけます。方角しかわからないから、迷うし変なとこにも行っちゃうんだけど、それも楽しい。今はできないことを考えるより、できることを増やしていく方向で楽しんでいますね」
 何事も楽しむ気持ちを大切にする小倉さん。食に関しても、こだわりと楽しみを持ち合わせています。
「昔から体に入れるものには気を配っています。僕は四国出身なので、スーパーに行っても四国方面のものを探して購入します。たまに伝統野菜を見つけるとうれしくてね。同じ野菜でも小さい頃から食べてきた四国のものが口に合うし、体も喜ぶような気がします」
 そんなこだわりからたどり着いたのが、キヨーレオピン。 20代の頃、友人に勧められたのがきっかけで飲み始めたそうです。
「今では毎日飲んでいます。キヨーレオピンもいくつか種類があるので、僕なりにその時の体調に合わせて、飲み分けています(笑)。ほかのものを試したこともありますが、今の僕には続けられるキヨーレオピンが一番合うみたいで、体調管理に一役買ってくれています」
 小倉さんの健康法は、運動も食事も自分の体に合ったものをセレクトすること。無理せず、できることを続けることが、健康の秘訣です。

“人は海のようなもの”揺れ動く気持ちを受け入れよう

 好きな言葉は、アインシュタインの名言“人は海のようなもの”。なぜ、この言葉に惹かれるのでしょうか。
「海は穏やかな時もあれば、荒れる時もある。人の体も半分以上は水で構成されていて、海が気圧や月の満ち欠けで変容するように、人もある時は友好的で、ある時は機嫌が悪くてイライラしている(笑)。 水の性質なんだと思えば納得できます。人間の心はそうやって揺れ動くものだと思うと、自分も他人も上手く受け入れられる。もともと揺らいでいるのだからと考えれば、変化を受け入れやすくなる」
 この言葉は自分自身を励ます言葉にもなると続けます。
「十分練習したのに、本番で失敗することもある。でもそこで落ち込んでしまうと次に進めない。気分を変えてそういう時もある、自然なことなんだと受け入れる。思い込むことは大切だと思うんです」
 とらわれずに次を楽しむことができるように、と言います。
「還暦を過ぎましたが、これからも弾き続けます。新しい音を見つけるために練習すること自体が楽しい」
 小倉さんにとって、ギタリストとはどのようなものなのでしょうか。
「僕にとってギタリストとは毎日ギターを弾いている人のこと(笑)。家にいても自然にギターを抱えています。そういう中で新しい曲も生まれる。こういう曲を作りたいというイメージがあって、その音を作るために今までのストックを脳から引っ張る。ストックを切らさないよう、いろいろとインプットの作業も大切にしています」

ギターを始めませんか(笑)音楽を人生の一部に!

 そして最後に小倉さんが読者に伝えたいこと、それは、ギターへのお誘い。
「音楽は脳にも良いらしいですし。歌を歌ってもいいし、楽器を始めてもいい。僕はもちろん、ギターを勧めます(笑)。どこにでも持っていけるしね、ギターを弾きながら、歌も歌える。ぜひ、中高年の方に始めてもらいたいですね」
 脳科学の観点からも、右手と左手が別々の動きをする楽器演奏は認知症予防にも効果があるといわれています。
「ですよねー(笑)。集中できるじゃないですか。僕的には人生で一番の喜びは集中している時なんです。ギター、集中できますよー。平和ですし(笑)」
 初心者がギターを始める時の注意点とは。
「楽器屋に行って、自分の体に合うものを選ぶこと。抱えた時に肩が上がらないのがポイントです。あとは初心者なので弾きやすくセットアップしてくださいってお店の人にお願いしてください」
 小倉さんの今後の目標について伺いました。
「日常に寄り添う音楽を作りたい。朝聴いたら元気になれて、寝る時に聴いたらリラックスできる。人生のサウンドトラックというと大げさだけど、これからは生活の一部に溶け込める音を生み出していきたいですね」  小倉さんが作る音楽の世界がとても楽しみです。今後のご活躍、期待しています。

1960年香川県出身。桑田佳祐、福山雅治、槇原敬之、大貫妙子をはじめ数多くのアーティストのレコーディングやライヴに参加。ギター・デュオ山弦、 Bank Band、 Kokuaのメンバーとして、またソロアルバムも4枚リリース。多方面に活躍している。

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