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Talk my self-prevention トーク・マイ・セルフプリベンション

セルフプリベンションとは、自己予防という意味。自らの手で、自分のできる範囲で、身体によいことを行うことです。このコーナーでは、著名人が実践している、そんな転ばぬ先の身近な健康法をご紹介いたします。

八木沼 純子

恩師が導いた指導者の道

 フィギュアスケートの選手、プロスケーター、そしてスポーツキャスターや解説者として活躍してきた八木沼純子さん。
 2019年からは明治神宮外苑アイススケート場でインストラクターとして指導にあたり、現在は週6日、朝6時から遅い時は夜 10時近くまで休憩を挟みながら、4歳から80代まで幅広い世代にスケートを教えています。インストラクターの道に進むきっかけは、恩師からの声かけでした。
「私を5歳から指導してくださった福原美和先生にお誘いいただき、アシスタントからスタートしました。6年目となった今は、ひとりの指導者として教えています」
 大学4年生で競技生活を終えた後は、プロスケーターとしてアイスショーに出演。さらにニュース番組のスポーツキャスターを務めるなど、活動の場を広げていきました。
「プロとして滑るようになり、自分に何ができるのかを考えるようになりました。現在は母校・早稲田大学のスケート部でフィギュア部門監督として携わっております。引退後は、選手時代とは違った形でスケートの魅力を伝えていけたらという想いがあったので、忙しい日々ですが、充実しています」

選手時代とは違う視点で見つけたスケートの魅力

 選手時代と今とでは、考え方にも変化があったと八木沼さんは話します。
「年齢を重ねて気持ちに余裕が生まれ、冷静に物事を考えられるようになりました。特に子どもたちへの指導は、私自身が学びの連続です。一人一人の個性や体力に合わせ、遊びを取り入れたり話を聞いたり、相手に寄り添うことを大切にしています。15年前の自分なら勢いで教えていたかもしれませんが、今は一緒に階段を上るような感覚です」
 指導者となった今は、自分の体調管理だけではなく、子どもたちの大会に向けたスケジュールや振り付けの準備など気配りが欠かせません。その中で「時間の大切さ」を実感するようになったといいます。
「若いころは『時間はいくらでもある』と思っていましたが、歳を重ねると限りがあることに気づきました。だからこそ、一瞬一瞬をどう生きるかを考えるようになりました」
 リンクには70代、80代で現役の先生もいます。
「インストラクター6年目の私は、まだまだひよっこ(笑)。ベテランの方々から学ぶことは尽きません。スケートは表現をするスポーツ、滑る、魅せる、振り付ける―奥の深さに終わりはないと感じます。自分よりも人生を重ねた大人スケーターの皆さんが滑り続ける姿に、私自身も元気をもらえます」
 今は公認コーチ資格の取得を目指して勉強中。忙しい毎日でも目標に向かう姿は、周囲に勇気を与えています。

忙しい日々を支える体調管理とリフレッシュ術

 現在は朝4時30分に起床し、6時にはリンクへ。指導を終えて一度自宅に戻り休憩し、夜まで再び指導が続きます。平均睡眠時間はわずか4時間というハードな日々です。
 それでも体調を崩さないのは、日々の工夫があるから。
「食事はご飯に肉や魚、副菜を合わせてバランスよく摂るようにしています。睡眠もまとめて取るのは難しいので、休憩時間に家で仮眠を取ることもあります。長時間リンクにいると体が冷えるので、一日の終わりには必ずお風呂に入り、体を温めてから眠るようにしています。しょうが鍋など体を温める食材を取り入れたり、寝るときも肌を冷やさないよう気をつけています」
 どんなに忙しくても、リラックスタイムは欠かせません。
「好きなことをして気分転換するのが元気の秘訣だと思います。私はゆっくりお風呂に入ったり、実家の猫と遊んだりしてリフレッシュしています」
 疲れをためないために、滋養強壮剤の力も借ります。
「両親が愛用していたので、滋養強壮剤は昔から身近な存在。もう長い付き合いですね」
 毎朝の軽いストレッチも日課のひとつ。
「仰向けに寝て両膝を立て、ゆっくり左右に倒す動きを数回行います。起き上がる前にすると体が目覚めるのでおすすめです。私の場合は、生徒たちと一緒に滑ること自体がいいトレーニングになっています」
 変わらぬスタイルを保つ秘訣は、こうした日々の積み重ねにあるようです。

自分次第で広がる、可能性と未来

 今後の目標について伺うと、八木沼さんはこう答えてくれました。
「まずは指導者として、もっと進化していきたいですね。そして旅行にも行きたいんです。広島の厳島神社や屋久島はぜひ訪れてみたいと思っています」
 好きな言葉は、“すべては自分次第”。自分の考え方ひとつで、日々の過ごし方や生き方は変わるという意味が込められています。
「どんなことも、自分は今どう思っているのかを振り返ることが大切だと思います。『これはいいのかな?違うのかな?』と立ち止まって考えることで、先のことも変わってくると思うのです。だからこそ、この言葉を大切にしています」
 悩みは誰にでもありますが、必ずしも悪いものではないと八木沼さんは言います。
「悩みにはいい悩みもあります。すべてをネガティブに捉えるのではなく、何かあったときはリラックスを取り入れて、『どうしたらいいか』を考えるようにしています」
 明るい笑顔とともに語られる言葉からは、スケートだけでなく人生そのものを前向きに歩もうとする姿勢が伝わってきます。指導者として、そして一人の人として成長を続ける八木沼さんのこれから、ますます期待が高まります。

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プロフィール

八木沼 純子

東京都出身。1988年、世界ジュニア選手権2位、14歳でカルガリー五輪出場。18年間アイスショー「プリンスアイスワールド」に出演。スポーツキャスターとして活躍するほか、明治神宮外苑アイススケート場でインストラクターとして活動している。

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