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Talk my self-prevention トーク・マイ・セルフプリベンション

セルフプリベンションとは、自己予防という意味。自らの手で、自分のできる範囲で、身体によいことを行うことです。このコーナーでは、著名人が実践している、そんな転ばぬ先の身近な健康法をご紹介いたします。

奥寺 康彦

ドイツで学んだ “プロの世界”

 奥寺康彦さんは、日本人として初めてドイツ・ブンデスリーガで活躍したサッカー選手です。Jリーグさえなかった時代にドイツへ渡り、1FCケルン、ヘルタ・ベルリン、ヴェルダー・ブレーメンの3クラブで、9年間にわたってプレーしました。
 ドイツ移籍は、人生の大きな転機のひとつとなったと振り返ります。
「当時は 25歳で、結婚もしていて子どももいました。海外で生活する不安もありましたが、1FCケルンのバイスバイラ―監督(当時)から『僕らは君を必要としているから来い』と言っていただき、覚悟を決めました」
 言葉の壁があり、チームメイトと円滑にコミュニケーションを取ることに苦労した時期もあったそうです。そんななか、自身の武器であるスピードを生かしたプレーで存在感を示し、少しずつチーム内での信頼を築いていきました。
「レベルの違いはそこまで感じませんでしたが、プロとアマチュアの違いは大きかったですね。プロはサッカーを職業にしているので、結果を出さなければ評価されない厳しい世界です。アマチュアでやってきた僕にとって、“勝利のためにプレーする”という意識は大きな学びでした」
 ドイツで、地域に深く根差したクラブ文化にも触れた奥寺さん。1986年に帰国後は、日本サッカー界の発展にも尽力します。横浜FCではクラブ創設期から携わり、ゼロからチームを育てていく過程を支えました。

自分の強みを、チームの力に変える

 1993年にJリーグが開幕し、日本のサッカー人気は一気に高まりました。当時の熱気をどう感じていたのでしょうか。
「嬉しかったし、楽しかったですね。プロチームになると、周囲の意識も変わりますが、何より選手自身が変わる。応援してくれる人たちのために勝たなければいけないという意識が生まれるんです。僕自身、それをドイツで経験していたので、日本のサッカーはこれからもっと盛り上がると確信していました」
 選手、監督、アドバイザーと、さまざまな立場からサッカー界を見てきた奥寺さん。日本代表がさらに強くなるために必要なことについて、こう語ります。
「個々の力を集結して、チーム力を高めることですね。今はヨーロッパで活躍する日本人選手が増え、技術やメンタル面だけでなく、“勝利へのこだわり”も強くなっていると感じます。ただ、サッカーは一人で戦うものではありません。それぞれが自分の強みを役割に変え、周囲の状況を判断しながら動くこと。それを全員ができれば、もっと強いチームになります」
 現役時代、精度の高いプレーと広い視野から、ドイツのファンに“東洋のコンピューター”と称された奥寺康彦さん。その言葉には、自らの経験に裏打ちされた説得力があります。
 指導者として選手たちに伝えてきたのは、自分の強みを理解し、それをどうチームの中で生かすかということでした。
「自分の得意なことを見極めること。そして、それを生かすために周囲をよく見て、自分から動くことが大切です。サッカーだけではなく、人生でも同じことがいえると思います」

いつでも動ける身体でいるために

 現在は横浜FCでシニアアドバイザーを務める一方、シニアチームでサッカーを続け、趣味のゴルフも楽しんでいます。その行動力の源について伺いました。
「この年になっても、サッカーで変なプレーは見せられないという気持ちがあります(笑)。良くも悪くも、僕を知っている人は現役時代を知っていますから。その人たちの前では、やっぱり格好いい姿を見せたい。それが原動力になっているのかもしれません」
 日々の生活では、ランニングや筋力トレーニングも継続。いつでも動ける身体づくりを意識しているそうです。
 今回、健康維持の一助になればと滋養強壮剤を紹介すると、幼い頃の思い出を語ってくれました。
「小さいころ、両親がカプセルに滋養強壮剤を入れているのを見ていました。パッケージのデザインもよく覚えています」
 健康管理のために滋養強壮剤をお勧めすると、「今度試してみます」と笑顔を見せてくれました。

“楽しむ心”が元気の秘訣

 奥寺さんの好きな言葉は、“楽しむ心”。その理由を伺うと、
「どんなことでも、楽しむ心がないとダメだなと思うんです。同じことをするにしても、楽しいと思って行動するかしないかで、結果やその先の事柄も変わってきます。楽しいと思える心をずっと持てる人でありたいです」
 同じ時間を過ごすなら、嫌だなと思うよりも、少しでも楽しみを見つけながら過ごしたい――。そんな前向きな気持ちが、奥寺さんの元気の秘訣なのかもしれません。
 中学生から始めたサッカーに、今もなお携わることができている環境にも感謝しているそうです。そして、これから挑戦してみたいことも、やはりサッカーに関することでした。
「今、日本代表のチームはアジアの中でもトップクラスの能力を持っています。海外の方から“どうして日本代表はそこまで強くなれたのか?”と聞かれることも多いんです。このノウハウを知りたいと思っている人はたくさんいますので、それを海外に広める活動ができたらと考えています」
 さらに、サッカーの魅力についても穏やかな口調で語ってくださいました。
「サッカーは頭脳戦です。選手たちの得意なプレーや特徴を知って試合を観ると、また違った楽しみ方ができます。そして、あまり観たことがないという人にも、サッカーの魅力を伝えていきたいですね」
 “楽しむ心”を大切にしながら、自分らしく歩み続ける奥寺さん。その明るく前向きな姿勢は、健康に毎日を過ごすための大切なヒントを教えてくれているようでした。

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プロフィール

奥寺 康彦

1952年、秋田県生まれ。77年に日本リーグ古河電工から、西ドイツ(現ドイツ)の1FCケルンに入団。欧州で日本人初のプロ選手となる。

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