睡眠改善薬に関して
- 病院で処方される睡眠薬との違いを教えてください。
病院で処方される「睡眠薬」は、不眠の症状が何ヶ月も続くような不眠症の治療に用いる薬です。睡眠を司る脳の働きやホルモンなどに作用し、眠りを誘う作用があります。
一方でOTC医薬品の「睡眠改善薬」は、一時的な緊張や興奮といった、一過性の眠りづらい症状を解消する目的で用いる薬です。アレルギーの薬でよく起こる“眠気”の副作用を利用したもので、不眠症の治療には適しません。
- 服用してはいけない人はいますか?
妊娠中や15歳未満の人は使えないほか、前立腺肥大や緑内障を抱えている人はその症状を悪化させる恐れがあり、注意が必要です。
また、先述の通り「睡眠改善薬」は一時的な眠りづらさの解消に使う薬です。不眠症には効果がないどころか、逆効果になることもあります。眠りづらい症状が週に3日以上あり、それが3ヶ月以上続いていて、日中の活動に支障を来たしているような場合には、「睡眠改善薬」を使うのではなく、病院を受診するようにしてください。
- 以前より買いづらくなったのはなぜですか?
「睡眠改善薬」の成分である「ジフェンヒドラミン」は、2026年5月より「指定濫用防止医薬品」に指定されました。これは、不適切な目的で過剰摂取されることを防ぐための対策です。
そのため購入時には、氏名や年齢、購入目的のほか、他店舗での購入状況などを確認されたり、原則として小容量の1包装単位のみでしか購入できなくなっていたりと、これまでよりも購入時に色々なチェックが行われるようになっています。
今回お答えいただくのは
児島 悠史 先生
薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CLレベル6 / Fizz-DI代表


