高齢者の薬の飲み合わせ
- ポリファーマシーとは何ですか?
「ポリファーマシー」とは、多くの薬を服用していることで潜在的に副作用などを起こしている可能性がある状態のことを言います。薬を多く併用すれば、それだけ副作用や相互作用を起こしやすくなりますが、薬の中には、組み合わせることによって有益な相乗効果を発揮するものもあります。単に薬の数が多いことだけで「ポリファーマシー」とは呼ばないことに注意が必要です。
- ポリファーマシーでは、どんなことが起こるのですか?
たとえば、血圧を下げる作用を持つ薬が複数重なることで、血圧が下がり過ぎて低血圧によるめまい・ふらつきを起こす、あるいは、眠気を催す作用を持つ薬が複数重なることで、日中にも眠くてぼんやりしてしまう、といった事態を起こします。薬の組み合わせによっては、便秘や排尿障害、認知機能障害などの症状の原因になることもあります。
- どんなときに薬を見直すべき?
日常生活でなにか〝困ったこと〟が生じた際は、薬を見直す良い機会です。また、「何のために飲むのかわからない薬」や「効果を実感できない薬」がある場合にも、医師や薬剤師に相談してください。〝デメリットの大きな組み合わせ〟の薬が処方されるのを避けるためには、日頃から「お薬手帳」を持参し、薬の情報を医師・薬剤師と共有しておくことが大切です。
今回お答えいただくのは
児島 悠史 先生
薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CLレベル6 / Fizz-DI代表


