S1PC
S1PCⓇ(エス ワン ピー シー)は、生ニンニクを長期間熟成することによって得られるアミノ酸です。長年の研究によって、S1PCには多彩な働きがあることが報告されています。
◆◇世界トップクラスの科学ジャーナルに掲載されました◆◇
2026年5月、S1PCの新たな研究成果がCell Metabolism(セル メタボリズム)という世界トップレベルの科学ジャーナルに掲載されました1)。S1PCをネズミに食べさせると、「NAD+(エヌ エー ディ)を作る酵素」が脂肪細胞から多く分泌され、歳を取ったネズミでも老化の指標(脱毛、ひげの喪失、難聴、尾の硬直など31項目)が改善されたという内容です(図1)。これは「S1PCがNAD+を増加させた」という研究成果であり、抗老化研究者を驚かせました。S1PCは長い食経験のあるニンニク由来のアミノ酸という、身近な素材だったところも注目された一因だと考えられます。さらに、ヒトでもS1PCを摂取すると、健康的な脂肪量を持つ方では、「NAD+を作る酵素」が増えることもこの論文では報告されています。
◆◇NAD+って何?◆◇
NAD+は、「エネルギーを作る」、「細胞を守る」、「若々しさを支える」といった、私たちの体に欠かせない働きを担っています2-4)。そして、年齢とともにその量が減っていき、60代になると30代の約半分以下まで低下するといわれています5)。通常では加齢で減少してしまうNAD+を、ネズミではS1PCが増やしました。ヒトでの検証はまだまだこれからですが、研究の進捗がとても楽しみです。
◆◇小太りくらいがちょうど良い?◆◇
「NAD+を作る酵素」は、脂肪細胞から分泌されます。そして、S1PCを摂取しても、脂肪の少ない(BMI*の小さい)ヒトでは、「NAD+を作る酵素」が出にくいこともわかりました。多すぎる脂肪はメタボや病気につながりますが、少なすぎると脂肪細胞の恩恵が減ってしまうということです。BMIは22が標準と言われていますが、BMIと死亡率の調査研究からは、小太り(男性はBMIが25.0~26.9、女性は23.0~24.9)が、死亡率が最も低いと報告されています6)。
*BMI=体重(kg)÷(身長(m))2
やせ過ぎ、太り過ぎを防ぎ、健康的な脂肪量(小太り程度の脂肪)に保つには、毎日の生活習慣が大切です。生活習慣にお悩みがある方は、ぜひ、お近くの薬局・薬店でご相談ください。
<参考文献>
1)Garlic-derived metabolite activates LKB1, promotes adipose eNAMPT secretion, and improves age-related muscle function via hypothalamic signaling. Volume 38, Issue 6p1218-1228.e10June 02, 2026
2)ビタミン 97巻7号(7月)2023.
3)基礎老化研究 41(1); 23-27 , 2017.
4)日老医誌 2020;57:213―223.
5)massudi Het.al.PLoS One.2021;7(7):e42357
6)Sasazuki S et al. J Epidemiol. 2011;21(6):417-430
※S1PCは㈱ワクナガホールディングスの登録商標です。


